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タイトル謎考察スレッド
記事No9
投稿日: 2005/11/17(Thu) 14:22:32
投稿者S43
あんまりにも過疎化が進んでいるんで消そうかと思いましたが、投稿前の記事の検討に利用してみようかと思います。

タイトルその1 同一存在とアカシックレコード
記事No10
投稿日: 2005/11/17(Thu) 14:23:30
投稿者S43
前提
1 WTGが開くと世界は減速し、閉じると加速する
2 世界速度は内部時間の経過が速いのか遅いのかを示す
3 内部時間と光速度は反比例する
4 質量が同じ時光速度は世界の保有するエネルギー量と比例する

考察 1
これらから「WTGが開くと保有エネルギーは増加し、閉じると減少する」ことが判ります。

仮定 1
「世界はWTGの情報流通でエネルギーのやりとりを行なっている」
WTGは質量を移動させませんので、情報流通で光速度が変化するのならエネルギーが増減していると考えられます。
それと同時に光速度が変化する事で世界内部からはこのエネルギーの増減は観測できません。

考察 2
WTGが開いたときエネルギーが増えるのであれば、それは常に情報を受け取る世界からみた現象であると言えます。
WTGは送受信の機能がありますが、これは同時には行なえず、刹那的にはどちらかでしかありません。
WTGの繋ぐ世界間で相互にやり取りをした場合、どちらの世界もWTGが「開いた」と言え、前提からどちらの世界も減速したことになります。
これではエネルギーが増える一方ですから保存則を守っていません。
また、閉じた時に加速する為には閉じた状態でエネルギーを失っていっている事になります。
「閉じる」というのが文字通り、出入できない状態なのであれば、エネルギーが減少するとは考えられません。
WTGには活性化状態と待機状態があるとされていて、「開く・閉じる」と同意義であると考えていましたが、これが間違いで、単に情報流通の頻度によって活性化と待機は区別されるとすると、どちらの状態であっても「開く・閉じる」という状況があると考えられます。
つまり、「WTGが開くとは、情報を受信している状態を指し、閉じるとは情報を発信している状態を指す」となります。

前提
5 大きな可能性が現れた時、WTGは開き、その可能性の大きさによって他世界で同一存在が生成される
6 CWTGはアカシックレコードのような存在である

考察 3
従来は、大きな可能性が現れた世界からその情報が他の世界に伝わり、同一存在を生成すると考えてきましたが、先の考察が正しければ、可能性が現れた世界に情報が補完される事になります。
情報補完を受けるまでは同一存在は居ないのですから、別の同一存在の情報が補完されたとは考えられません。
では、どこから情報はやってきたのか?

そこで思いついたのがアカシックレコードであるCWTGの存在です。
WTGが単に世界同士を結ぶだけではなく、CWTGとも繋がっているとして、アカシックレコードに記録されている「何か」と符合する存在が現れた時にその情報を対象に補完するのではないかと考えるわけです。

検証
この考え方であれば、以下の疑問点が解消できます。

「同一存在にはオリジナルという概念は当てはまらず、区別がつかないにも拘らず、最初に同一存在を必要とした存在は明白であるように思える」

例えば、光太郎の場合を考えると光太郎が神を倒し、WTGを開いた事で光太郎の同一存在が生成されたという事から、作られた同一存在達は、オリジナルである光太郎の可能性を世界毎に調整したコピーという関係に思えます。
これは、「同一存在にオリジナルはない」という事に反することになりますが、アカシックレコードから等しく、情報補完を受けたのであれば、光太郎とその同一存在は対等な存在であると言えます。
言いかえれば「同一存在同士には序列はなく、全てがアカシックレコードにあるオリジナルの写しである」ということになります。

考察 4
同一存在が存在している状態を考えた場合は、各々の世界で起こる事象の結果が互いに影響する事から、CWTGという存在は必要性がなく、むしろ邪魔であると言えます。
これは、常に原典にあたるアクシックレコードとの差異を埋める形で各世界の歴史は修正され、独自性を失うと考えられるからです。

従って、アカシックレコードからの情報補完はあくまで、大きな可能性を持つ存在の同一存在の生成に対してのみ必要であり、既に生成された同一存在間での情報連結や類似軌道にのみ生成されるような比較的重要度の低い同一存在の生成に対しては、CWTGを介さない世界間のみの情報補完が行なわれていると考えられます。
先の考察に従って、このような平時にはWTGは待機状態での開閉を繰り返すことで、緩やかではあっても緻密で即時性の高い情報連結が行なわれ、巨大な可能性の出現という緊急時にのみCWTGを介する活性化状態に移行し、大規模な情報補完を行なっていると思われます。

付け加えて言えば、アカシックレコードからの情報補完を受けてなお、同一存在や同一事象は世界によって仔細では異なることから、アカシックレコードは歴史の詳細ではなく、「あらすじ」のようなものではないかと推測します。
トリガーにあたる大きな可能性は「歴史の節目」の徴であって、実際に起こった事とアカシックレコードとの対応関係が必要なのではなく、ただ「歴史に対して大きな影響のあることをした」ということが重要であると考えます。

結論
1 WTGが開くとは、情報を受信している状態を指し、閉じるとは情報を発信している状態を指す
2 WTGを開く巨大な可能性は自らの情報で同一存在を生み出すのではなく、アカシックレコードから同一存在が生成されるという現象を起している
3 WTGを開いた存在自身も情報補完を受けて過去を改竄される
4 同一存在同士は、アカシックレコードをオリジナルとしたコピーという対等な関係にある

タイトル投稿済み
記事No13
投稿日: 2005/11/19(Sat) 14:36:35
投稿者S43
謎板 召喚スレに投稿

タイトルその2 WTGは循環するのか?(検討段階)
記事No11
投稿日: 2005/11/17(Thu) 17:13:18
投稿者S43
世界間に物理的な距離はなく、距離や時差が光速度=スケールという単一指標であらわせる事がわかったことで、「WTGの接続は循環する」という定説を考え直す必要が出てきたと思う。

以前は世界は円環状に並び、円運動をしていて一方方向に伝達していても元の世界に戻って来るという考えが自然に成り立っていた。
しかし、これがどうやら世界は円環状に並んでいないと言うことがわかってきた為に単純には納得できなくなってしまった。

思えば「世界は円環状に並んでいるんですか?」という問いに対する答えは「円環状に並んでるは、世界ではなく、物理域」だった。

しかし、世界の並びがどうであれ、WTGの接続が円環なのかが問題である。

近い世界ほどWTGは開きやすいという割にWTGの接続は全ての組合せだけあって、連続したり断続したりしている。
要するに物理域順でも光速度順でもなく全てのパターンがあるということである。

WTGが円環に接続するというのは、情報の流れが一方向だけで、均等に情報補完されるにはどうあるべきか?という発想で得られた答えである。(と思う)

この場合、重要なのは「何故一方向に情報は流れるのか?」ということである。

タイトルその3 世界移動の「方法」と「方式」(検討段階)
記事No12
投稿日: 2005/11/17(Thu) 17:19:48
投稿者S43
解けそうで解けない世界移動について判っている事は以下の通り

1 世界を渡る方法は「可能性移動」「物理移動」「クロス移動」の三つの方法である

2 物理移動は「方式」によって「同一存在を傷つけない」場合と「再帰エラーとして処理される」場合がある

3 鬼の移動である「可能性移送」以外に聖銃やTAGAMIの使う「直接身体を情報分解して送る方式」がある

最もポピュラーな表現として「ゲート移動」というのがある。
これは、かなりの確率で「WTGを通して移動する」事であると思われるが、恐ろしい事に「三つの移動方法」に含まれていない。

少なくともクロス移動がワールドクロス現象を利用した移動方法であることはほぼ間違い無く、この時対象2世界間のWTGが重なってしまうことから、この場合はWTGを利用していないと考えていいだろう。

と、言うことは「ゲート移動」は「可能性移動」又は「物理移動」もしくは、両方の移動に含まれるということになる。

最初、WTGは情報しか通さないことから、実体を移動先に依存する「可能性移動」が「ゲート移動」ではないかと考えていた。

しかし、「物理移動」も「CWTG等の特殊なWTGを使う」事があり、尚且つ「物理移動」が必ずゲートを利用するわけではないということがわかった。

これからして、「方法」の分類と「WTGの使用」には直接関係はなく、「方法」を決めるのは別の要素であると考えられる。

「クロス移動」はとりあえず、置いておいて、「可能性移動」「物理移動」に絞って比較すると、「物理移動では物理変換は発生しない」という特徴が重要になってくる。

物理変換というのは、おそらく、移動先の世界の物理法則に応じて実体が変化する事を指すと思われる。

化繊の衣類が化繊の無い世界ではボロボロ崩れたりするのは、これのせいだと思われる。

世界移動者達はどうやらケースバイケースで移動方法を使い分けているらしいのだが、これがよくわからない。
と、いうのは、明らかに「物理移動」の方が何かと便利そうで、敢えて「可能性移動」を使う理由がわからないのだ。

リスクが特にないのなら、便利な方を使うのが道理である。
と、いう事は、未だ明かされていない何らかのリスクがある筈だとは思うのだが、ちょっと思い当たらない。

以下 編集継続

タイトルその4 因果律と時間律
記事No15
投稿日: 2005/11/26(Sat) 12:44:55
投稿者S43
「WTGは因果律のみを保障し、時間律は守られない」

これも古くからある割に、イマイチ理解されていない問題である。

WTGが(他世界の)過去や未来を結ぶのならどうしても問題になってくるのが、所謂「タイムパラドックス」である。
過去に戻ることで、その行為自体を否定するという自己矛盾を生み出してしまうというものである。

無名世界観はこれを上記の「因果律のみの保障」で解決しているというのである。

私が思うにこの辺りから既に芝村さんの術中に嵌っているのではないかと。

現在、私の認識ではWTGでは我々の考える過去には戻り得ない。
そうであれば、そもそもタイムパラドックスは起こりえない。

七つの世界は其々に時間の流れ方が異なっている。
だからこそ時差が発生する。
WTGが先端同士を結んでも時代にズレは生じる。

世界移動者が元の世界に戻っても他の世界で過ごした時間に対応するだけの時間が過ぎて居るので主観的には過去に戻れない。

では、これはなんなのかという問題が新たに浮かび上がる。

過去・現在・未来のうちで実体があるのは常に現在だけである。
過去は記憶、未来は予測という情報にすぎない。
過去や未来が実体を持てばそれは現在である。

世界線理論はこう考えればわかりやすいのではないだろうか。

現在の有り様を決めるのは過去という情報であり、現在が未来という情報をもたらす。
現在が変われば、未来も過去も変わる。

時代が先行する世界の現在に応じた過去と同じ現在を持つ世界があるとき、二つの世界はクロスする。

WTGが他世界の情報を伝えるとその世界の現在は変質する。
それによって過去も辻褄の合うように変化する。

因果律は常に守られる。
結果がある以上、それに見合う原因がある。
その為に過去が改変される。

「因果律の保障」とは、こういう事なのではないだろうか?

タイトル謎板投稿予定だった可能性考察
記事No20
投稿日: 2005/12/04(Sun) 18:56:37
投稿者風漢
可能性についていくつか…。

前提1:可能性は情報量+他者からの認識
前提2:ゲートは可能性をやり取りする
前提3:ゲートはリューンをやり取りする
前提4:リューンは意識子とも言われる

前提1・2より
どのようにして認識と言うよくわからないものがゲートを通るのか、と言う疑問が浮かびます。

前提3・4と先の疑問より
結論1:リューンこそがここで言う認識である

補強材料
・Aの魔法陣でのリューンの説明でリューンは「知覚の一つ」でもあると言われている
・第7ではよほどのことがない限りリューンは可視化しない
・人の認識が世界を変えるという言葉がある
・世界移動において「主観を移す」と表現されるプロセスがある
----------------------------------
ここからもう少し考えます。

前提1より
仮定1:情報量は「量」つまり「大きさ」を規定する。認識は「質」つまり「どのような可能性であるか」を規定する。

結論1と仮定1より
結論2:情報量はリューンの量である。認識はリューンの質である。

つまり、可能性とは、リューン(認識)が複数集まったものではないか、と考えます。
「実録 世界の謎を追え」から言葉を借りれば、ゲノムであるリューンが一定数集まったものが可能性なのではないでしょうか。

「ゲノムという言葉がある。それ自身は無害だが、一定の数が集まると、それが深遠な意味をもつ、小さな因子である。 例えば人遺伝子をヒトゲノムと言う。一つの遺伝子はただの遺伝子(塩基配列)だが、複数集まると、人(人間)やその器官を構成する設計情報になる。」
(「実録 世界の謎を追え」より一部抜粋)

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以上の事から説明できそう、もしくはできるかもしれないもの
・グライダー
グライダーはある人物のリューン(の一部?)が別の人物に残っている状態であるのではないか?
・神々の力
「神々は、人々の畏れ、信仰を糧として、力を発揮する」
「神々や超人は、リューンを操って、様々な超常現象を起こす」(いずれも七夜月用語集より)
認識がリューンであるなら、上記は同じ事を言い換えているだけと言うことになる。
・世界移動
同一存在にリューンを移す(主観を移す?)こと?
・精神寄生
全くの別人に自分のリューンを移すこと?
・ゲートハック
ゲート越しに精神寄生すること?

(説明できそうな)アイデアだけならもっとありますが今回はこれくらいで(笑)

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ここまでが投稿予定だったものです。
まんまコピペするつもりで書いてあったものです。

てか、最終結論はさして目新しいものではないです。
可能性がリューンってのはだれか言ってた気がするなぁ、と思い調べてみたら謎板で自分で言ってました(笑)
(単に思考がループしてる?)

説明できそうなことに関してはさらりと流してください(笑)

タイトルその5 WTGによる歴史改変
記事No32
投稿日: 2006/01/12(Thu) 16:30:47
投稿者S43
GPO発売記念に溜まっている考察を投下します。
GPOとはほとんど関係ないですが(汗)

A WTGによる世界速度の変化(減速)
前提
 1 WTGが開くと世界は減速する(No322他)
 2 世界速度=世界内の時間経過速度は、光速度の変化の逆数として変化する(No19329他)
 3 世界の総エネルギー=世界の総質量X光速度の2乗が成り立つ(No19329他)
 4 通常のWTGは情報だけを伝達し質量は通さない(旧23-1689他)
 5 彼のものの復活は世界を加速させる(絢爛ブックレット)
 6 ヤオトは彼のものの帰還を示す(井戸端)
 7 ヤオトは世界の可能性を減ずる(No7914)
 8 WTGの伝える情報は可能性である(旧板57-4475)

考察 1
前提1−3より、WTGが開くと世界内の総エネルギーが上昇するか、総質量が減少する(或いはその両方)
前提4より質量変化は起こらないので、「WTGが開くと世界内の総エネルギーが上昇する」となる
前提5−7より、可能性の減少は世界速度の上昇であり、即ち総エネルギーの減少或いは総質量の増加である
これらより、世界の総エネルギーは世界の保有する可能性量と言い換えても関係式が成り立つ
前提8から類推すれば、「WTGは可能性=エネルギーを直接増減させている」と考えられる。

結論
 1 「WTGは可能性=エネルギーを世界間で流通させることで、各世界の総エネルギーを変化させ、結果世界速度を変化させている」
 2 「WTGが開いた時、世界は可能性を受けとっている」

B WTGによる世界速度の変化(加速)
前提
 9 光太郎が神を倒したとき、光太郎にWTGが開いた(No9930他)
10 コータローWTGが開いた事で式神世界に第5のクローンの影響が流れこみはじめる(No21516)
11 精霊手は第2世界か中央世界、或いはそこに繋がるWTGが開かないと使えない(No21430,21315)

考察 2
前提9、結論2より、WTG保持者の出現は、まず、他世界に情報=可能性を発信するのではなく、「何処」から可能性を受け取っていると考えられる。
前提10から式神世界に情報を送っているのは第5世界である。
前提11から式神世界は第3世界からも情報を受け取っている。
これらからWTGが開くと接続する世界全ての世界から情報を受け取るのではないかと推測できる。
七つの世界のエネルギーは保存されるので、受信世界の可能性が大きくなるのであれば、発信側は可能性が小さくなる。
つまり、第5や第3はコータローWTGが開いた事で加速したと考えられる。
加速の確認されている第7にもコータローWTGは繋がっているのでこれも矛盾しない。

結論
 3 「WTGが開くと減速するが、閉じても加速するわけではなく、WTGの接続先でWTGが開いた場合である」

C WTGによる情報修正
前提
11 WTGを開くと過去未来全てに関する全世界情報を修正する(No2045)
12 晋太郎は光太郎がWTGを開いた後作品に登場している 

考察 3
前提11−12から光太郎の過去の情報も補完によって改変されており、晋太郎はその結果であると考えられる。
WTGによって情報は過去に遡っても修正されるので、式1以降に明かされた情報は既に改変されたものであると考えられる。
晋太郎に関する情報はその全てが改変された情報である可能性があり、あたかも最初から兄弟であったかのように映る事こそがWTGによる情報改変の実体である。
晋太郎と光太郎の戦いが第5における速水と瀬戸口の新旧絢爛舞踏対決の写しであるなら、英太郎はユーリの、月子はののみの、小夜は未央と対応するのではないかと考えられる。
本来ならそれぞれが同一存在にあたるのだが、式神1において聖銃=ホーリーグレイルが使用されたことで、その厳密性が壊れているのではないかと推測する。
また、唯一同一存在として認められている小夜=未央が、唯一移動存在でないことを考えると同一存在とは別に移動存在が果たした役割を担当する存在というのがあるのかもしれない。

結論
 4 「晋太郎は光太郎がWTGを開いた事で受け取った他世界情報による情報改変で、兄であったことになった存在である」

D CWTGとWTGの開放
前提
13 コータローWTG=バーミアンWTGは3−4−5−6−7世界を貫通する(No19186他)
14 CWTGは七つの世界を貫通する(多数あり)
15 バーミアンWTGは今熔けている(No19158)
16 第5世界においてバーミアンは熊本にあるのに第5の東京の情報はバーミアンを通じて流れている(No19186)
17 CWTGは第7で熊本から東京に移動した(No18948)
18 バーミアンWTGはもっとも新しいかのものの遺跡が見つかったところ(井戸端)

考察 3
前提11によるとWTGの開放は「全世界情報」を改変する。
前提13−14より、開放したWTGは全ての世界を繋いでいない。貫通するのはCWTGである
前提15−17より、バーミアンWTGはCWTGに熔けている

WTGの開放で全世界情報を修正する為には全ての世界に通じるCWTGを使用するのではないか?
で、あればCWTGの移動は光太郎によるWTGの開放によるものと推測される。
ベルカインが開いていたウスタリも又同様で一時的にCWTGと融合していたのではないか?
だから、第5の熊本にウスタリ跡があり、GPM23においては、CWTGを開くためにウスタリ跡で儀式を行なったのではないか?

式神2でRSが言っていたように式2までの事件が絢爛舞踏祭の始まりを示すのであれば、光太郎によるWTGの開放が全ての始まりであり、光太郎こそがCWTGのトリガーである「七つの世界でもっともユニークな存在」なのではないだろうか?
前提18にある「かのものの遺跡」もヤオトを引き起こしているように思える光太郎自身あるいは光太郎を光太郎たらしめる環境を示すのではないか?

これらは、通常のWTGによる情報連結とは趣の違うように思えることから、「WTGが開く、閉じる」という現象も二重の意味があり、光太郎のように大きな可能性が生まれた場合と単に情報集積が起こった場合では異なる現象なのではないかと推測できる。

結論
 5 「WTGの開放はCWTGを引き寄せ、その開放と共に全ての世界の情報を修正する」
 6 「光太郎は式神世界の神に留まらず、全ての世界に影響を与える『もっともあたらしいかのものの遺跡』である」
 7 「ベルカインは光太郎の一つ前の神候補である」
 8 「WTGが開く、閉じるには巨大な可能性が生まれた場合と情報集積が起こった場合で異なる意味がある」

D ゲートハックとTAGAMIパラドックス
前提16 VZはゲートハックによって自らの情報を改竄し、偽りの存在を実体化していた(七夜月)
前提17 クーラは彼のもののゲートハック能力を利用し、第4世界人を第5に侵攻させた(サーガ)

Bの考察にあるようにWTGは過去未来に渡り情報を改変することができる。
この改変情報を改竄し、自然現象として起こる情報補完とは異なる形に変えることがゲートハックと考えられる。
前提16をみると世界移動もゲートハックの応用であるように思える。

サーガによるとEGBの結果であるクーラの侵攻の対応の為に始めたGPMに関するAの行動を悲しい眼で見ていたTAGAMIが第4に渡ってEGB事件を起しているという矛盾がある。
これをTAGAMIパラドックスと(私が勝手に)呼んでいる。
この場合大きな問題はGPMの幻獣戦争が50年前から起こっているということなのだが、ゲートハックによって「50年前から戦争が起こっている」という風に情報が改竄されたのであれば、この謎も解ける。

結論
 9 EGB事件とGPM事件の関係は以下のような流れである。
「クーラとは関係なく、第5で竜化計画をAが進めている時、TAGAMIが第4に渡り、EGB事件が起こった。
EGB事件の結果、クーラによる逆侵攻が発生し、その為上段の歴史が塗り替えられた。
この時点でTAGAMIはまだ第4で足止されている状態であり、Aは改変の行なわれた第5で最後のメッセージを受け取った。」

さて、各前提、考察、結論はそれぞれ正しいでしょうか?


以下は、おまけのお話です。

これまでGPM以降閉鎖された第5世界は加速していると考えてきたが、七夜月や大絢爛を見る限り、大幅に時間が経過したようには思えない事が疑問であったが、WTGが閉じたところで可能性が流出しなければ、加速する道理はなく、速度変化が鈍化していたと考えるのが妥当だと思われる。
第5の閉鎖は青の厚志に対する情報補完の完了と共にそのWTGが閉じたことで起こったのであれば、それまでに大幅な減速が起こっていたとも言える。

遡って第4の状況をみれば、事件前の時点で速度が速く、ベルカインに対する情報補完で減速するはずだったと考えるとその補完途上で頓挫した為に減速が起こらず、他世界との差異が大きいままだったとなる
EGB時点で重世界であった第5は「群踏の肖像」の描写からクロス状態ではなかった事が推測されるが、さりとて速度が大きく違う理由もないので時差(累計した時代の差)はともかく、比較的距離が近い状態(=速度差が小さい)だったと思われる。
事件が終わるまでは情報連結は正常である筈なので、EGBと近しい事象が第5でも起こっていた筈である。
つまり、第5では頓挫せずに情報補完が行われ充分に減速が起こり、第4では減速が不充分だった為に大きく距離が離れたと考える。
茜がベルカインの同一存在であったことから、彼が何らかの役割であった事も考えられるが、勝吏が討伐したというワールドオーダーも疑わしい。
ともあれ、こうして第4と第5は重世界ではなくなり、ゲートハックによる情報改竄で素地を作ったうえで、クーラの逆侵攻が起こったのがGPM事件なのではないだろうか?