タイトル | : その5 WTGによる歴史改変 |
記事No | : 32 |
投稿日 | : 2006/01/12(Thu) 16:30:47 |
投稿者 | : S43 |
GPO発売記念に溜まっている考察を投下します。 GPOとはほとんど関係ないですが(汗)
A WTGによる世界速度の変化(減速) 前提 1 WTGが開くと世界は減速する(No322他) 2 世界速度=世界内の時間経過速度は、光速度の変化の逆数として変化する(No19329他) 3 世界の総エネルギー=世界の総質量X光速度の2乗が成り立つ(No19329他) 4 通常のWTGは情報だけを伝達し質量は通さない(旧23-1689他) 5 彼のものの復活は世界を加速させる(絢爛ブックレット) 6 ヤオトは彼のものの帰還を示す(井戸端) 7 ヤオトは世界の可能性を減ずる(No7914) 8 WTGの伝える情報は可能性である(旧板57-4475)
考察 1 前提1−3より、WTGが開くと世界内の総エネルギーが上昇するか、総質量が減少する(或いはその両方) 前提4より質量変化は起こらないので、「WTGが開くと世界内の総エネルギーが上昇する」となる 前提5−7より、可能性の減少は世界速度の上昇であり、即ち総エネルギーの減少或いは総質量の増加である これらより、世界の総エネルギーは世界の保有する可能性量と言い換えても関係式が成り立つ 前提8から類推すれば、「WTGは可能性=エネルギーを直接増減させている」と考えられる。
結論 1 「WTGは可能性=エネルギーを世界間で流通させることで、各世界の総エネルギーを変化させ、結果世界速度を変化させている」 2 「WTGが開いた時、世界は可能性を受けとっている」
B WTGによる世界速度の変化(加速) 前提 9 光太郎が神を倒したとき、光太郎にWTGが開いた(No9930他) 10 コータローWTGが開いた事で式神世界に第5のクローンの影響が流れこみはじめる(No21516) 11 精霊手は第2世界か中央世界、或いはそこに繋がるWTGが開かないと使えない(No21430,21315)
考察 2 前提9、結論2より、WTG保持者の出現は、まず、他世界に情報=可能性を発信するのではなく、「何処」から可能性を受け取っていると考えられる。 前提10から式神世界に情報を送っているのは第5世界である。 前提11から式神世界は第3世界からも情報を受け取っている。 これらからWTGが開くと接続する世界全ての世界から情報を受け取るのではないかと推測できる。 七つの世界のエネルギーは保存されるので、受信世界の可能性が大きくなるのであれば、発信側は可能性が小さくなる。 つまり、第5や第3はコータローWTGが開いた事で加速したと考えられる。 加速の確認されている第7にもコータローWTGは繋がっているのでこれも矛盾しない。
結論 3 「WTGが開くと減速するが、閉じても加速するわけではなく、WTGの接続先でWTGが開いた場合である」
C WTGによる情報修正 前提 11 WTGを開くと過去未来全てに関する全世界情報を修正する(No2045) 12 晋太郎は光太郎がWTGを開いた後作品に登場している
考察 3 前提11−12から光太郎の過去の情報も補完によって改変されており、晋太郎はその結果であると考えられる。 WTGによって情報は過去に遡っても修正されるので、式1以降に明かされた情報は既に改変されたものであると考えられる。 晋太郎に関する情報はその全てが改変された情報である可能性があり、あたかも最初から兄弟であったかのように映る事こそがWTGによる情報改変の実体である。 晋太郎と光太郎の戦いが第5における速水と瀬戸口の新旧絢爛舞踏対決の写しであるなら、英太郎はユーリの、月子はののみの、小夜は未央と対応するのではないかと考えられる。 本来ならそれぞれが同一存在にあたるのだが、式神1において聖銃=ホーリーグレイルが使用されたことで、その厳密性が壊れているのではないかと推測する。 また、唯一同一存在として認められている小夜=未央が、唯一移動存在でないことを考えると同一存在とは別に移動存在が果たした役割を担当する存在というのがあるのかもしれない。
結論 4 「晋太郎は光太郎がWTGを開いた事で受け取った他世界情報による情報改変で、兄であったことになった存在である」
D CWTGとWTGの開放 前提 13 コータローWTG=バーミアンWTGは3−4−5−6−7世界を貫通する(No19186他) 14 CWTGは七つの世界を貫通する(多数あり) 15 バーミアンWTGは今熔けている(No19158) 16 第5世界においてバーミアンは熊本にあるのに第5の東京の情報はバーミアンを通じて流れている(No19186) 17 CWTGは第7で熊本から東京に移動した(No18948) 18 バーミアンWTGはもっとも新しいかのものの遺跡が見つかったところ(井戸端)
考察 3 前提11によるとWTGの開放は「全世界情報」を改変する。 前提13−14より、開放したWTGは全ての世界を繋いでいない。貫通するのはCWTGである 前提15−17より、バーミアンWTGはCWTGに熔けている
WTGの開放で全世界情報を修正する為には全ての世界に通じるCWTGを使用するのではないか? で、あればCWTGの移動は光太郎によるWTGの開放によるものと推測される。 ベルカインが開いていたウスタリも又同様で一時的にCWTGと融合していたのではないか? だから、第5の熊本にウスタリ跡があり、GPM23においては、CWTGを開くためにウスタリ跡で儀式を行なったのではないか?
式神2でRSが言っていたように式2までの事件が絢爛舞踏祭の始まりを示すのであれば、光太郎によるWTGの開放が全ての始まりであり、光太郎こそがCWTGのトリガーである「七つの世界でもっともユニークな存在」なのではないだろうか? 前提18にある「かのものの遺跡」もヤオトを引き起こしているように思える光太郎自身あるいは光太郎を光太郎たらしめる環境を示すのではないか?
これらは、通常のWTGによる情報連結とは趣の違うように思えることから、「WTGが開く、閉じる」という現象も二重の意味があり、光太郎のように大きな可能性が生まれた場合と単に情報集積が起こった場合では異なる現象なのではないかと推測できる。
結論 5 「WTGの開放はCWTGを引き寄せ、その開放と共に全ての世界の情報を修正する」 6 「光太郎は式神世界の神に留まらず、全ての世界に影響を与える『もっともあたらしいかのものの遺跡』である」 7 「ベルカインは光太郎の一つ前の神候補である」 8 「WTGが開く、閉じるには巨大な可能性が生まれた場合と情報集積が起こった場合で異なる意味がある」
D ゲートハックとTAGAMIパラドックス 前提16 VZはゲートハックによって自らの情報を改竄し、偽りの存在を実体化していた(七夜月) 前提17 クーラは彼のもののゲートハック能力を利用し、第4世界人を第5に侵攻させた(サーガ)
Bの考察にあるようにWTGは過去未来に渡り情報を改変することができる。 この改変情報を改竄し、自然現象として起こる情報補完とは異なる形に変えることがゲートハックと考えられる。 前提16をみると世界移動もゲートハックの応用であるように思える。
サーガによるとEGBの結果であるクーラの侵攻の対応の為に始めたGPMに関するAの行動を悲しい眼で見ていたTAGAMIが第4に渡ってEGB事件を起しているという矛盾がある。 これをTAGAMIパラドックスと(私が勝手に)呼んでいる。 この場合大きな問題はGPMの幻獣戦争が50年前から起こっているということなのだが、ゲートハックによって「50年前から戦争が起こっている」という風に情報が改竄されたのであれば、この謎も解ける。
結論 9 EGB事件とGPM事件の関係は以下のような流れである。 「クーラとは関係なく、第5で竜化計画をAが進めている時、TAGAMIが第4に渡り、EGB事件が起こった。 EGB事件の結果、クーラによる逆侵攻が発生し、その為上段の歴史が塗り替えられた。 この時点でTAGAMIはまだ第4で足止されている状態であり、Aは改変の行なわれた第5で最後のメッセージを受け取った。」
さて、各前提、考察、結論はそれぞれ正しいでしょうか?
以下は、おまけのお話です。
これまでGPM以降閉鎖された第5世界は加速していると考えてきたが、七夜月や大絢爛を見る限り、大幅に時間が経過したようには思えない事が疑問であったが、WTGが閉じたところで可能性が流出しなければ、加速する道理はなく、速度変化が鈍化していたと考えるのが妥当だと思われる。 第5の閉鎖は青の厚志に対する情報補完の完了と共にそのWTGが閉じたことで起こったのであれば、それまでに大幅な減速が起こっていたとも言える。
遡って第4の状況をみれば、事件前の時点で速度が速く、ベルカインに対する情報補完で減速するはずだったと考えるとその補完途上で頓挫した為に減速が起こらず、他世界との差異が大きいままだったとなる EGB時点で重世界であった第5は「群踏の肖像」の描写からクロス状態ではなかった事が推測されるが、さりとて速度が大きく違う理由もないので時差(累計した時代の差)はともかく、比較的距離が近い状態(=速度差が小さい)だったと思われる。 事件が終わるまでは情報連結は正常である筈なので、EGBと近しい事象が第5でも起こっていた筈である。 つまり、第5では頓挫せずに情報補完が行われ充分に減速が起こり、第4では減速が不充分だった為に大きく距離が離れたと考える。 茜がベルカインの同一存在であったことから、彼が何らかの役割であった事も考えられるが、勝吏が討伐したというワールドオーダーも疑わしい。 ともあれ、こうして第4と第5は重世界ではなくなり、ゲートハックによる情報改竄で素地を作ったうえで、クーラの逆侵攻が起こったのがGPM事件なのではないだろうか?
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