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タイトルスミスの眼(書きかけ)
記事No116
投稿日: 2005/09/09(Fri) 21:53
投稿者レビルダー
前提
 1 「スミスの眼」は「感染度」に併せてヒトがヒト以外の化け物に見える(小説より)
 2 火星先住民はこの地(火星?)に最も古くから住む重度感染者である(小説より)
 3 絢爛世界は「ヤオト」がひどく進んでいる(TAGAMIのセリフより)
 4 絢爛世界の第一移民の子孫は、厳重にシールドされた家に住まないと先住民の様になる(=肌に模様が現れる)という伝説がある (スイトピーのセリフより)

考察1
考察というのも憚られますが、上記の前提から推測できるのは、「スミスの眼」は「ヤオトの感染度」に応じて化け物を見ているのではないかという事です。

前提
 5 「スミスの眼」はヤガミ(アリアン)の仕込みである(小説より)
 6 「スミスの眼」は既にあった技術の応用である(小説より)
 7 ヤガミ(アリアン)は嘗てセプテントリオンのフットワーカーであった
 8 第5世界に逆侵攻した幻獣は半実体であり、第4世界人スルナカンである
 9 幻獣化能力のある第5世代は第4世界からの侵攻以前に第5で完成されていた
10 第5世界のクローン技術はセプテントリオンがもたらし、幻獣戦争当時までコントロールしていた

考察2
第5世界に現れた幻獣も又、ヒトで無き化け物であり、その正体は第4世界でヤオトに重度感染したスルナカンです。
「スミスの眼」が何らかの確立された技術の応用であり、それを元セプテントリオンのアリアンが使用したのであれば、その技術はセプテントリオンの技術であると考えるのが自然であると思われます。
思えば、第5世代の幻獣化というのも冷静に考えればかなり不思議な能力でその実態は明らかではありません。
この幻獣化技術こそがアリアンの利用した技術であるならば、第4世界人が幻獣化したのもクーラではなく、セプテントリオンの仕業だったのではないかという疑わざるをえません。
これが、正しければ、ニーギ流転抄において、芝村準竜師が用意したステージでシーナが本来の姿を現したのは、シーナサイドの能力なのではなく、青である準竜師の技術であったと思われます。
幻獣戦争を続けたかったセプテントリオンにとっては、幻獣の姿である方が望ましいですが、和平を望んでいたシーナ達は勿論、第5を侵略したかったクーラにしても幻獣の姿である必然性は無いのではないかと考えます。
「スミスの眼」から考えると第5世界での幻獣化も実は「そう見えているだけ」ではないかと思われます。
幻獣の及ぼす物理的な破壊は、実際攻撃の結果ではあるのだけれど、見た目と違う行為の結果なのではないかという事です。

タイトル改訂版その1
記事No117
投稿日: 2005/09/10(Sat) 21:14
投稿者レビルダー
スミスの眼と幻獣戦争

前提
 1 「スミスの眼」は「感染度」に併せてヒトがヒト以外の化け物に見える(小説より)
 2 火星先住民はこの地(火星?)に最も古くから住む重度感染者である(小説より)
 3 絢爛世界は「ヤオト」がひどく進んでいる(TAGAMIのセリフより)
 4 絢爛世界の第一移民の子孫は、厳重にシールドされた家に住まないと先住民の様になる(=肌に模様が現れる)という伝説がある (スイトピーのセリフより)

考察1
上記の前提から推測できるのは、「スミスの眼」は「ヤオトの感染度」に応じて化け物を見ているのではないかという事です。
先住民だけでなく、火星に居ればヤオトに感染し、そこに住み、代を重ねる毎に感染度は進んでいくようです。
外見はともかく、あまりにも人類とは違う(卵を産むとか性別が変わるとか)彼らは、多すぎる火星の海の水と同様に、他世界の存在ではないかと考えられます。
肌に模様があるというのは、スキカ・スルナカンの特徴と一致しますし、TAGAMIを称した「カダヤ・ガンプ・アーマ」という言葉は第二世界の言葉であるバルカラル語に近いように思えます。

前提
 5 「スミスの眼」はヤガミ(アリアン)の仕込みである(小説より)
 6 「スミスの眼」は既にあった技術の応用である(小説より)
 7 ヤガミ(アリアン)は嘗てセプテントリオンのフットワーカーであった
 8 第5世界に逆侵攻した幻獣は半実体であり、第4世界人スルナカンである
 9 幻獣化能力のある第5世代は第4世界からの侵攻以前に第5で完成されていた
10 第5世界のクローン技術はセプテントリオンがもたらし、幻獣戦争当時までコントロールしていた

考察2
第5世界に現れた幻獣も又、ヒトで無き化け物であり、その正体は第4世界でヤオトに重度感染したスルナカンです。
「スミスの眼」が何らかの確立された技術の応用であり、それを元セプテントリオンのアリアンが使用したのであれば、その技術はセプテントリオンの技術であると考えるのが自然でしょう。

思えば、第5世代の幻獣化というのも冷静に考えればかなり不思議な能力でその実態は明らかではありません。
この幻獣化技術こそがアリアンの利用した技術であるとすると、第4世界人が幻獣化したのもクーラではなく、セプテントリオンの仕業だったのではないかと考える事ができます。
これが、正しければ、ニーギ流転抄において、芝村準竜師が用意したステージでシーナが本来の姿を現したのも、シーナ達の能力なのではなく、青である準竜師の技術であったと言えます。

第5世代の幻獣化は確かに大きな戦果を挙げたようですが、それが単体能力の向上であったのかはわかりません。
「スミスの眼」がそうであったように、第5世代の幻獣化も、実は「そう見えているだけ」なのなら、戦果の正体は心理的なものに限られます。

セプテントリオンは、クーラの侵攻以前に第5世代クローンの開発で幻獣化技術を実現しています。
サーガには色々と経緯が書かれていますが、おそらくは全て裏で操っているのは、セプテントリオンでしょう。
彼らにとって、第5世界は単なる辺境の一世界に過ぎず、幻獣戦争自体が巨大な兵器の実験場という位置づけでしかありません。
勿論、易々とクーラの軍勢に突破されるのも本意ではないでしょうが、第5を絶対に守らなければならないとは考えていない筈です。
彼らにとって、最も好ましいのは、折角起こった幻獣戦争という状況がどういう結果であれ決着など付かず、いつまでも続く事に他ならないと考えられます。
「クーラの侵攻」そのものも予測の範囲内であったのか否かはわかりませんが、他世界の存在が広く第5世界の住民に知られる事は、自らの首を絞めかねず、コレを隠蔽する必要はあったと思われます。
当時、既に開発に成功していた幻獣化技術を転用し、他世界から侵攻してくるクーラの軍勢を幻獣に見せかける事でこれを隠蔽したのではないかと考えると一応の辻褄が合います。
これが事実なら、その結果は、周知の通り、50年もの長期間、自らの望む状況を維持した訳ですから、見事なものと言えるでしょう。

開戦当初圧倒的に幻獣軍が有利に進めていたという事実も一見するとセプテントリオンの失策のように思えますが、結果からするとそれも計画通りであった可能性は充分にあると思えます。
第5世界の住民にとっては考えられないことでしょうが、そもそも本気で守らなければならないなどとは考えていないセプテントリオンにとっては、仮に第5世界の軍勢が全滅したとしてもそれ以上の何かが得られれば良いだけでしょうし、幻獣化自体がセプテントリオンの所業なのならいつでもそれを解除することで戦局を動かすことも出来たでしょう。
従来から言われているように「竜」の製造に絶望が必要なのだとしたら、それこそベストな状況を作り出していたに過ぎないわけです。

反対にクーラの陣営が幻獣化を実現していたとすれば、和平を望んでいたシーナの一派がいつまでも幻獣の姿でいた理由がはっきりしません。
その技術をクーラが独占していたとしても、今度は、先述のニーギ流転抄の問題のシーンで都合よく幻獣化を解除できたのかの説明がつきません。

結論
1 「スミスの眼」は「ヤオトの感染度」に応じてヒトがヒト以外の化け物に見える
2 幻獣戦争当時、クーラの軍勢が幻獣化したのはセプテントリオンの所業である
3 この技術は第5世代クローンの幻獣化技術jの転用である
4 幻獣化技術は特定の対象を幻獣に見せる技術である
5 「スミスの眼」は幻獣戦争時の幻獣化技術の転用である