るしにゃん王国

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Nomal SS投稿所 /クレール (11/05/14(Sat) 22:21) #2618
Nomal SSS イチゴJAM /クレール (11/05/16(Mon) 22:48) #2620
Nomal SS:参加くじ拾遺 /クレール (11/05/18(Wed) 22:56) #2621
Nomal SS 絶望を駆け抜ける猫 1 /クレール (11/05/20(Fri) 22:18) #2622
│└Nomal SS 絶望を駆け抜ける猫 2 /クレール (11/05/23(Mon) 20:06) #2623
Nomal SS:試験と訓練 /クレール (11/07/05(Tue) 05:30) #2642
Nomal 夏季集中連載:夏の食事会 /クレール (11/08/02(Tue) 20:28) #2644
  ├Nomal 夏の食事会 1 /クレール(代理) (11/08/02(Tue) 21:03) #2645
  ├Nomal 夏の食事会 2 /クレール(代理) (11/08/03(Wed) 09:24) #2646
  ├Nomal 夏の食事会 3 /クレール(代理) (11/08/04(Thu) 15:54) #2647
  ├Nomal 夏の食事会 4 /クレール(代理) (11/08/05(Fri) 23:31) #2648
  ├Nomal 夏の食事会 5 /クレール(代理) (11/08/07(Sun) 17:17) #2649
  ├Nomal 夏の食事会 6 /クレール(代理) (11/08/07(Sun) 18:54) #2650
  ├Nomal 夏の食事会 7 /クレール(代理) (11/08/15(Mon) 11:20) #2652
  ├Nomal 夏の食事会 8 /クレール(代理) (11/08/15(Mon) 20:15) #2653
  ├Nomal 夏の食事会 9 /クレール(代理) (11/08/16(Tue) 21:18) #2654
  ├Nomal 夏の食事会 10 /クレール(代理) (11/08/16(Tue) 21:20) #2655
  └Nomal 夏の食事会 11 /クレール(代理) (11/08/21(Sun) 09:25) #2656


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■2618 / 親階層)  SS投稿所
□投稿者/ クレール 一般人(2回)-(2011/05/14(Sat) 22:21:53)
    「我々はるしにゃん王国を大いに盛り上げるための文族団、略してLOWである!」
    「ぱくりはよくないよ!」

    SSの投稿は国に反映され、影響があるようです。
    練習に、気晴らしに、何でもいいので書いていきましょうー。

    もちろんイラストも歓迎です。
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▲[ 2618 ] / 返信無し
■2620 / 1階層)  SSS イチゴJAM
□投稿者/ クレール 一般人(4回)-(2011/05/16(Mon) 22:48:29)
    2011/05/16(Mon) 22:53:02 編集(投稿者)

    スイーツ・ショート・ストーリー01 イチゴJAM

    デノミも終わった、3月のある日のこと。
    今は休業中のアイテムショップ。その厨房に一人の女性の影があった。
    家主のクレールである。
    その目の前には、山ほどのイチゴが籠に盛られていた。

    /*/

    「タイムセールだよ! 残りは6パック。6名様だけだよ!」
    アイテムショップに通う道すがら、声が聞こえた。
    今は事情により閉めているとはいえ、いつ必要になるかわからない。
    そのため、散策や国の様子見も兼ねて、身分を隠して掃除に通っているのだった。

    声の内容から察するに、何かを売っているようだ。
    デノミ直後の不景気である。余り売れていないのかなと考えながら、
    興味本位で足の向くまま声のほうに進んでいく。

    その先は露天商だった。
    その後ろは果樹園である。
    きっと、果樹園からの収穫品をその場で販売しているのだろう。

    「こんにちは。タイムセールの声が聞こえたけど、何を売っているの?」
    「お、いらっしゃい。いや、イチゴが豊作でちょっとまだ捌ききれなくてね。いやぁ、好評だったんだがなかなかどうして量が…。」

    みれば、小さな網籠に盛られたイチゴが20皿近くはあった。小粒だが、しっかり熟した鮮やかな赤い光を放っている。

    「あらおいしそう。おいくらなの?」
    「3皿で12新にゃんにゃんだよ。」

    主婦の如く値段を聞いて目の光が鋭くなるクレール。いやなにもここでエーススイッチいれなくても。

    (見た感じ、かなり質はよさそうなのかしら。本当なら1皿5〜6にゃんにゃんくらい、だとすると…。)
    「どうかな? 御互い損はしないはずさ。」
    「(かなりお得ね!)そうね、1パック買ったわ。」
    「まいどあり! おいしくたべてくれよ!」

    3皿を袋にまとめて、新しい貨幣と交換する。

    「ええ。時間がかみ合ったらまた買いにきますね。がんばってください。」
    「おう。またのおこしをお待ちしてますっ。」

    お得な買い物をした。と振り向けば、ちらほらと人も見える。タイミングもよかったのかもしれない。
    今日はラッキーデーね、ふふ、と足取りも軽やかにショップに向かうクレールだった。

    /*/

    しかし、冷静に見極めたとはいえ衝動買いである。
    3皿ぶんものイチゴ、即座に消費するアテも少ないことに気づいたのは、アイテムショップに到着してからだった。

    (…イチゴのタルトとか、作ってみたいけど、時間がないのよね。)

    掃除をしにきてる以上、余り調理に時間を割くわけにはいかない。
    王宮まで持って帰ればいいのかもしれないが、衝動買いをツッコまれるのも恥ずかしい。
    なんとかして、ここで片付けておきたかった。

    「……よし。初めてだけどジャムを作ってみましょう。」

    幸い、ショップには軽食を出せるよう業務用の調理器具が揃っている。
    イチゴのヘタをとり、近くの川の水でよごれを洗い、大鍋に敷き詰める。
    話によると、ここに砂糖を加えるだけで、何もせずとも煮詰められるほどの水気が出てくるというのだ。

    (青菜に塩と同じ原理だと思うのだけど、本当かしら……。)

    半信半疑のままイチゴの重さの6割ぐらいの大量の砂糖を上からかぶせ、かるくかきまぜてから埃が入らないようフタをする。

    「これでよし…と。さ、お掃除お掃除。」

    そうつぶやくと、手に持つさじをはたきに変え、彼女は厨房から姿を消した。

    /*/

    数時間後、埃を落として厨房に戻ったクレールは鍋の中身に驚いた。
    白い粉まみれだったイチゴは、魔法のごとく周囲に水気を呼び、赤い水に浸かっている。

    「わ、すごい。お砂糖がジュースになってる。」
    (いや、魔法じゃなくて単なる浸透圧的な減少なんだけど。でもこんなになるなんて。)

    無意識にメタツッコミをしながら、小さく火を起こし、鍋にかける。
    ここからは水気を飛ばしていく工程だ。溶け残りの砂糖を溶かし込んだところで、また手を休める。

    「それじゃスタッフルームを整理してこようかな。」

    /*/

    小1時間後、二階からぱたぱたと戻ってきたクレールは、さじを手に取る。

    「アクをとる、ってきいたけど、どこがアクなのかしら。…全部泡よねぇ。」

    肉料理のアクをイメージしていたクレールには、沸騰とアクの泡の区別がいまいちわからない。
    とにかくさじを使って泡を別の器にとりわける。ある程度はシロップも一緒に取ってしまうが、
    アクもイチゴの味が凝縮されているので、これはこれでスイーツの材料になる、らしい。
    結局、一通り白い泡がなくなり、沸騰で出てくる泡だけになったと思われるところで、アクとりを止めた。

    「こんなものかしら。アクシロップ(仮)はお砂糖代わりにお茶に入れて飲むことにしよっと。」

    後は煮詰めるだけである。完成するときのために、ジャム用とアクシロップ用のビンを洗い、低温のオーブンで高温消毒を始める。
    ここからも時間がかかる作業だが、ショップの掃除もまだ残っている。クレールは疲れを少々隠しながら、今度は庭の掃除に出かけた。

    /*/

    日もすっかり暮れ、庭仕事の汚れを水浴びで落としたクレールはやや急ぎ足で厨房に戻る。

    「す、すっかり忘れてた…。大丈夫かしら。」

    幸い、こげついている様子もなく、そこそこに詰まっているようだった。
    赤い海の中に浮かんでいた生のイチゴは透明なガラス細工のようになり、鍋の中に沈んでいる。

    「わ、きれい……。でも、まだ水気がある……。量が多かったからかな。」

    しばしの思案の後、王宮に宿泊許可願いの連絡をとってから、ビンにつめることにした。
    鍋の中にレモンの絞り汁を加えてひとまわし。
    火からおろしてオーブンからビンを取り出し、手早く移し変えてフタをする。
    ビンもジャムも高温なので、フタをしてから冷えれば真空密閉にもなる。
    幸い、水気は多いように思えたが、用意したビンで全て収めることができた。
    あとは一晩かけて荒熱をとるだけ。

    「明日の評価が楽しみね。 それじゃ、おやすみなさい。」

    施錠を確認して、明かりを消し、2階のスタッフルームに上がると、彼女は夢の世界に消えた。

    /*/

    翌日の王宮の昼下がり。書類を片付けながら近くのメイド猫士に話しかける。

    「今日はティータイムをとりたいのだけど、余裕はありそう?」
    「大丈夫ですにゃ。 にゃにを用意いたしましょう?」
    「スコーンと、紅茶をおねがいできるかしら。お砂糖は用意しなくていいわ。」
    「はいにゃ。じゃなくて、かしこかしこまりましたかしこー」
    「(それは芸人のネタ……)」

    そして。ジャムとシロップのビンが並ぶティータイム。

    「一緒に食べましょう? ちょっと甘いものを作ってみたから食べてみてほしいの。」
    「ありがとうございますにゃ。ごしょうばんにあずかりますにゃ。」

    スコーンにジャム。紅茶にシロップ。スプーンとスプーンが器とビンの間で踊る。
    そうして出来る、テーブルの上の赤と黄。赤と紅。

    「あまい!」
    「おいしい!」

    ちょっとした幸せのある風景だった。
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▲[ 2618 ] / 返信無し
■2621 / 1階層)  SS:参加くじ拾遺
□投稿者/ クレール 一般人(5回)-(2011/05/18(Wed) 22:56:48)
    2011/05/18(Wed) 23:00:06 編集(投稿者)

    「お届け物でーす。こちらにハンコかサインをお願いしますー。」

    その日は珍しくるしにゃん王国の王宮に個人宛の宅配物が届いた。
    受取人すら疑問符がついている。

    「…何か注文した覚えはないのだけれど…。送りつけ詐欺…でもなさそうだし。」

    誤配かもしれないと慎重に包装を開き、小箱の深い上蓋を開けると、中には円筒形の小物が入っていた。
    シンプルな中に使いやすさを凝縮したようなデザイン。ビジネスツールのようなデザインだ。

    「ペン、かしら?」

    いろいろ触ってみると伸縮自在の構造のようで、中から芯があらわれる。
    捨てる紙を使ってためし書きをしてみると、驚くほど鮮明に、かすれもにじみもなく書くことができた。

    「ふぅん。結構私にあいそう。これ、いいかも。」

    一風変わった運指でペンの端に手先を移し、手帳に挟んで収納する。
    覚えはないし銘も入っていないが、名前の間違いでもないだろうし、詐欺だとしてもマイルをとるほどでもなさそうだ。
    とりあえずは手元においておこう。
    そう考え、彼女は席を立ち次の仕事へと部屋を去る。

    扉が閉まるのと、試し書きした紙が不可思議に切れたのは、ほぼ同時であった。

    /*/

    森の中をみて回るなか、不可思議な魔法使いの老人と会った。
    どうも、近くの村を広げるために行う計画的な間伐らしく、後で伐る木にマークをつけて回っているらしい。

    「よかったら御手伝いしましょうか?」
     「助かります。・・・あなた、王宮の人では? お使いなら急いだほうが。」
    「あ、いえ。お休みをいただいてきたところなんです。」
     「そうですか。ではお願いします。色をつけるものは?」
    「ペンでよければありますけれども。」
     「木に書けるならそれで。それじゃ、この木と、そっちと・・・。」

    手帳からペンを取り出し、インクを走らせる。紙ではなく木の皮なのに、線の鮮明さは紙と全く変わらなかった。
    3本目の木に差し掛かる頃、みしみしと不思議な音がした。
    二人が振り向くと、一本目と二本目の木が相次いで倒れ掛かってくる。

     「!?」
    「二歩下がって!」

    彼女の助言に老人は従うと、彼のもといた場所に二本目の木が音を立ててタッチダウンする。
    一本目の木は逆の方向に倒れたため、特に危険はなかった。
    何が起きたのかと恐る恐る近づいて調べる二人。
    倒れた幹の切り口は、驚くほど鮮やかであった。

     「切断の魔法を使ったので?」
    「いえ、私はこのペンで書いただけですが…。あれ?」

    彼女が良く見ると、倒木にも切り株にもペンの跡はない。どころか、変な高さをもって倒れていた。
    まるで、彼女の胸の高さに近い、あたかも線を書いたような――

    「……え、ええっ!?」
     「どうしました?」
    「あ、あの、いえ、ごめんなさい。3本目からはあなたの筆を貸していただいても?。」
     「わかりました。・・・なんなんですかねぇ、これ。」

    なんとなく原因を察した彼女は言葉を濁すよりなかった。

    /*/

    自室に帰ってきた彼女は試し書きの紙が変な形に切れているのを見て、得心する。

    「…これ、書くためのペンじゃないのね。」

    試しに別に届いていた封筒の一辺をペンで色をつける。しばらくして、きれいに封筒が切れて中身を取り出せた。

    「なるほどね。でもどうしてこんなものを……。」

    そうして先ほどの箱を持ち上げると、包装との間に封筒が出てきた。
    丁寧に包装をはがしていった結果、箱を反対から明けていたらしい。
    どうりで、フタのほうが底が厚いなんて珍しいことになっていたわけだ。
    封筒の中はお祝いの言葉とペンの取り扱い説明書が入っているようで、
    箱の底と思っていた本来のフタには、紙が貼られていた。

    <T16と私参加賞くじ2等景品在中>

    と。

    /*/

    後日。彼女は知り合いにこう話したという。

    「すごいですよね。カッターナイフ使うの苦手だから、助かります……!」

    天然!と盛大にツッコまれたが、彼女は平然と受け流している。
    だってこれはペンなのだから、文具として使うのが正しい。
    どんなにすごい使い道があっても文具の使い方でなければそれはあくまでおまけで、
    おまけの使い方ばかりでは、道具もヘソを曲げてしまいますよ、と。
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▲[ 2618 ] / ▼[ 2623 ]
■2622 / 1階層)  SS 絶望を駆け抜ける猫 1
□投稿者/ クレール 一般人(6回)-(2011/05/20(Fri) 22:18:55)
    2011/05/20(Fri) 22:24:29 編集(投稿者)

    EV173 絶望のそらへ

    前方に広がる大多数の敵と、それ以外を黒地に白い点描が塗りつぶす世界。
    ネット、そらと呼ばれる場所にして、森国人には最も縁遠いはずの場所の1つ。そこは宇宙。

    そこに一人、技能も何もなくコクピットに座る、最も場違いな森国人がいた。
    クレールである。
    「みんな、来てくれてありがとう。」

    声をあげただけで、前面のコンソールが光を上げ、音声が再生される。
    「がうがうちゅー」 「がうっちゅ」 「なーん」
    返事はいくつかだったが、ラグドールの回線は全て開いており、話を聞いてくれていることは分かる。
    「守上さん達も、ありがとうございます。この場を用意してくれて。」
    「いえいえ、今日はよろしくお願いします。」
    「はい、こちらこそ。アドバイスしかできなくて、みんなより遅いかもしれないけど、私も頑張るね。」

    るしにゃん王国に住む森国人の友人にして、情報生命体の1つ、蘇る咆哮、トラリス。
    彼らはI=Dと融合することで操縦系を掌握し、自らの血肉のように扱うことができた。
    宇宙怪獣との戦いに、まさしく猫の手を借しての参戦であった。

    もとが生きた兵器で、世界からも自立兵器として扱われ、ただるしにゃんの森でのみ、ひとつの生き物として生きるもの。
    共に戦えることを願っていたとはいえ、そんな日が来ることなくただ彼らが幸せで平和にすごせればいいのにと、
    そんな矛盾した思いを彼女は抱えていた。

    しかし、ここに来てくれたトラリスは、私の声を聞いて自らの意志で立ち上がってくれた、
    何千の中の何十体、選ばれた立派な戦士達だ。
    だから、私も彼らの心に精一杯答えよう。

    夜も深く広がる闇の先に、いくつもの爆発が瞬く。
    星鋼京のリファイントモエリバーが敵の高速タイプ艦隊を撃破していく様だ。
    すぐに情報リンク、望遠センサーなどで戦場の解析情報が提示される。
    急襲によるARアドバンテージ、装甲キャストオフなどの技法を駆使してあらん限りの砲を打ちつくす。
    一方的な弾幕は、速度を活かすがゆえに薄い装甲をやすやすと貫く。
    近代戦、宇宙戦の経験がなくとも、先が読めた。

    「……出番、ないみたいだね。」
    「なーん」
    つまらない、といっているかのような鳴き声が聞こえる。

    直後、共和国全体の回線が開く。指揮のために打ち上げられた森国の王の一人、海法紀光の全体指揮の告知だった。
    『えーと、しらいしさん達の攻撃でこの宙域の敵は殲滅された訳なんですが


     共和国も腹くくりました。 小宇宙さんの物理計算の力を借りて中央つっきろうと思います。』
    「!?」
    全体回線の向こうでざわざわする声が聞こえる。その一方で、トラリス達は奮起しているようだ。
    しょげたり、つまらなさそうにしているようではなかったので、クレールは安心した。

    「そっか、これからなんだね。」
    鳴き声はしないが、機体が、いや、トラリスが身じろぎしている。猫を飼っている者なら、きっと身体を伸ばしているのだと感じることができるだろう。
    「うん、私も休もうかな。気張ってばかりじゃ疲れるもの。」

    ボウルドカーンのデッキに下りると、そうだ、と向きを変える。

    「少し時間あるし、よかったら物語を聞いていく?」

    その手には、周りからは賢者の書と言われる、ただの彼女のお気にいりの本があった。
    それからしばらく。
    整備員が寝込んでいるのに気づいて毛布をもってくるまで、デッキの片隅でファンタジー小説を音読する声が響いていた。
    その光景を見る者には、まさしくファンタジーとしか思えない光景だっただろう。
    鋼の空間の片隅で、ラグドールが、トラリスが、彼女の声を聞いてまどろんでいるのだから。
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▲[ 2622 ] / 返信無し
■2623 / 2階層)  SS 絶望を駆け抜ける猫 2
□投稿者/ クレール 一般人(7回)-(2011/05/23(Mon) 20:06:07)
    2011/05/23(Mon) 20:08:01 編集(投稿者)

    EV174 絶望のそら 右翼方面軍

    帝国の艦隊と分かれてどれくらいの時がたったのだろう。
    ボウルの中は人工の照明が消えることなく照らし続け、窓の外を見ても真っ暗な世界が広がるばかり。
    カレンダーやデジタル時計の表示はあるけれど、
    日が昇り、沈む森の中とは違う時の流れの中では正確な日時も理解できない。
    そんな不安に駆られ始めた頃だった。

    『右翼方面軍接触まであと少し。出撃部隊は総員配置につくように!』

    宇宙での最後の戦いがはじまる。

    /*/

    敵は低速重打撃タイプの艦隊に隠れて高速艦隊を用意している。
    その情報をもとに急いで左翼から急ぎ右翼へ向かえば、
    地球も近い宙域でオリオンアームと敵の高速艦隊が砲撃戦を繰り広げていた。

    『全力でニャンキーズを援護。敵の高速艦隊を撃破せよ』

    だが、敵の性能を見る前もなく、ダイアビシニアンの攻撃はその方向をずらされて闇に消える。

    「絶技使い・・・!?」
    軍全体に緊張が走る。
    とはいえ余りクレールには、相手が絶技を持っていることに違和感を持っていなかった。
    機械では見破れない幻術をもちいる相手のこと、ただの人間とは思えなかった。
    そして絶技を持っていた相手に、絶技を持たぬ軍が戦わなくてはならないのは、運命というより、摂理に近い。
    オーマ同士が絶技に絶技もて矛を交えれば、世界はそこから崩壊をはじめる。
    かつて一度それを目の当たりにして、彼女はその認識をより深めている。
    だから、問題は、敵将が絶技を持っていることではなかった。
    「…NWの現状をわかっていない? 早く教えないと、勝ち負けの問題じゃなくなる……!」

    だが、敵は攻撃の手を緩めず、後手に防衛に回る共和国軍。

    そして。

    「ぐるるるる・・・!」
    トラリスが毛を逆立てて何かに警戒している。
    「ど、どうしたの? 大丈夫、落ち着いて!」
    「に"ゃあああう! ぢゅー!」

    『全部隊とまれ! 減速、後退! 』

    海法さんではなく、GENZさんの命令が響く。
    指揮者が違うとはいえ、この命令はトラリスに喜んで受け入れられる。
    距離をとったところで、落ち着きを取り戻すが、警戒を止める様子はない。

    「何が、一体何が起こったの・・・。」

    期せずして敵本部の奇襲に成功し、降伏・撤退に追いやったとの報告が来る。
    4イベントにもわたる宇宙戦には勝利した。
    しかし、世界全てを襲う災厄は、このときより始まったのだろう。
    後退し離脱した空間には、星の光もない暗黒空間が広がっていた……。
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▲[ 2618 ] / 返信無し
■2642 / 1階層)  SS:試験と訓練
□投稿者/ クレール 一般人(24回)-(2011/07/05(Tue) 05:30:20)
    #強弓のページに掲載用のSSです。

    「俺の要求をのまねえとこいつの命はねえぞ!」
     森に不穏なダミ声が響く。その声の出元は外れにあるボロボロな掘っ立て小屋からだった。
    窓から、いかつい男とかよわそうな女が、顔を出している。男は怒りに、女は恐怖に歪んでいた。
    男は左手を女の腰に回し、右手に鈍く光るダガーを持って女の首にあてていた。
    強盗か、誘拐か。何にせよ、立てこもる男をうかつに刺激すれば、惨劇はさけられなかった。

    「おとなしくサレンダーするにゃ、今なら3ヶ月くらいの労役ですむにゃ!」
    とりどりの姿をとる猫士の警官が、とりおさえと焦点具を兼ねる杖を振り回して負けじと説得の声をあげる。
    「うっるせえ!ごにょごにょ怪しい言葉を口走ってみろ、魔法になる前に血しぶきでお前らを赤猫にしてやっぞ!」
    「ひゅい!?」
    交渉も強情に応じない。威嚇もきかない。完全な膠着状態であった。

    /*/

    その地から500m程はなれた場所に、るしにゃんの民がいた。
    「みつけた?」
    ひとりは、中性的な雰囲気を見せる少年で、冷静に周囲を警戒している。
    「ああ、猫士達に完全に注意がいってる。」
    もうひとりは、やせぎすの身に森国人らしかぬ鍛えた身体をもつ男だった。目を細め、枝の上から木々の合間から小屋をみすえている。
    「悟られないように気をつけて」
    「大丈夫さ、俺ら、地味で空気な定評のあるるしにゃんの民だぜ?」
    おちゃらけて冗談を飛ばす拍子にきしみだす枝。
    「枝が揺れてる」
    「うわ、やっべ。」
    男は体勢を崩しながら、慌てて今の枝から急ぎ場所を変える。少年も後を追う。
    足音をたてない迅速な身のこなしは、彼らが忍者を源流とする技術を持つことを示している。
    少年は肩に猫を背負い、男は大弓を背負っていた。

    やがて彼らは、少し離れた地上の茂みの手前に伏せる。
    「……バレて、ないよな?」
    男が少年の顔を見る。今度は少年が偵察する番らしい。
    「…大丈夫みたいだ。ボクの猫神様がそう言ってる」
    「よし、じゃあやるか。手えかしてくれ」
    弓を少年に渡し、手早く髪を結って手袋をはめていく。
    少年も器用に弦をとりだし、弓に張る準備をしていく。
    「カンパウンド?」
    「んにゃ。滑車はいらね。フックだけつけてくれ。」
    「時間かけてしっかり狙うなら、つけておいたほうが……」
    「あれは女子供がやるもんさよ。長弓兵で鍛えたパワーのある俺ならかっくいーフックだけでいいんだよ。」
    「はいはい。」
    そうこういっている間に二人で弓を押し、弦を張り終える。右手の手袋の状態を確認すると、矢筒から一本の矢を選んでとりだした。
    矢羽の代わりに蔓をまきつけ、鋭いの鏃の代わりに木彫りの蕾のようなものがついている。
    「ほんとにこれ効くのか・・・?」
    「大丈夫、魔法はちゃんとついてるよ。それより時間、急いで」
    「へーい。あ、そのまえに、体力回復してくれ。」
    「わかった」

    回復を終えたところで、男は静かに足場を固め、弦に矢を番える。
    小屋の窓を見据える横顔から、さっきまでのおちゃらけた雰囲気が消えた。
    矢を番えた弓を掲げ、胸元に引き寄せるように下ろしながら、弦を引き、弓幹を押す。
    唇の高さまで矢の位置が下がると、腕の動きは静かに止まった。
    その姿には、静と動が内包されている。
    外面は時が止まっているようで、男は弓との間で押し広げる力と元に戻す力をせめぎあわせ、競い合っているのだ。
    やがて、その静と動の均衡の末に、男の心からは周りの全てが消えていく。
    集中の中の集中。その先にある無の境地を目指し。
    そして。

    /*/

    それは一瞬の事だった。
    いかつい男が気がついたのは、誰かに右肩を叩かれたかのような感覚だった。
    しかし、小屋にはいかつい男と人質の女がいないはず。侵入されたかと振り向く刹那、カランと、小屋の隅と足元で床をたたく音がした。
    そしてただよう、人質の女からではない香り。
    「梅の…花……」
    たてこもる男の意識はそこで途切れた。身体が傾くなか、最後に一瞬目に映るのは、我先に突撃する猫士達の姿だった。

    /*/

    弦から右手を離した姿勢を崩さず、静かに男はつぶやく。
    「……よし。」
    弓を下ろして、首を回しながら、おちゃらけた雰囲気が戻ってくる。
    「うんうん、よし、訓練おわりーっと。……どした?」
    見やれば、少年が両手を硬く握って、頬を紅くしていた。
    「おーい。」
    顔の前で二・三度手を振る。ようやく我に返る少年。
    「え、あ、え、お、おわったの?」
    「ああ。大丈夫か?」
    「は、はい、だ、だいじょうぶです。」
    「んじゃ、合流しようぜ。」

    二人が、正確には男にやや遅れて少年が小屋に到達すると、立てこもり犯の男の縄が解かれ、起こされているところだった。
    「だいじょうぶかにゃ? 訓練終了だにゃ。」
    「ん・・・う・・・、ああ、うまくいった・・・みたいだな。」
    立てこもり犯は猫士達に丁重に介抱されている。
    男が、彼に声をかけた。
    「おっさん、大丈夫か?」
    「おっさんじゃない、課長と言え! 後遺症はないよ。まあ、効きが弱かったか?それくらいだ。」

    今回の真相、それは、凶悪事件ではなく、単なる警察の訓練活動であった。
    「なんだ、やっぱ使えねえじゃんこれ。」
    「お前の狙いが甘くてかすってしかおらんのだ! まだなれとらんのに、カンパウンドをつかっとらんのだろう、テストなのを忘れたのか、ばかもんが!」

    さらには、強弓の運用試験も兼ねている。弓と、治安維持用・不殺用に開発された矢が実際に使えるかどうかを試していたのだ。
    「だって・・・なあ? まぁ、今回はうまくいったからいいじゃん。 な!」
    少年に肩を回す男、なぜか顔を紅くする少年。
    「お前に色恋はまだ早いわ、もっと精進せい! できんのなら素直にあるものをつかえ!」
    「なにいってんだよ。おれが女おっかけてるとでも?」
    「……本気で言ってるのか? そいつは女だ。しかもお前より年上。」
    「え? まじで?」
    目を点にして猫神使いの少年・・・もとい、女の顔を見る男。彼女は、赤らめながら、しかしうわべだけは冷徹に言い放った。
    「まじです。死んでください、このとーへんぼく」
    どこからともなく大剣を取り出す猫神使いの女。
    「え、しかもおま、ただの猫神じゃなくて竜猫かよ!」
    「はい。あなたよりも筋力ありますから」(にっこり)
    「それにな、お前またはしゃいどったろう。枝が揺れるのがわかったぞ。全部まとめて性根をたたきなおしてもらえ!」
    「ひい! か、かんべん〜!」

    真面目な日常の訓練、そして新しいものの発見と研究。おまけにラブコメのような一幕。
    今日もるしにゃん王国はいつもどおりであった。 
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■2644 / 1階層)  夏季集中連載:夏の食事会
□投稿者/ クレール 一般人(25回)-(2011/08/02(Tue) 20:28:54)
    2011/08/02(Tue) 21:06:04 編集(投稿者)


    夏季集中連載:夏の食事会(サマー・ビュッフェパーティ:SB)のお知らせ

    アイドレスT17終了記念として、
    料理研究家エリア・ルーク氏より、食の連載コラムを寄稿してもらいました。
    この枝に派生して、私が代理でこちらに投稿いたします。
    本日よりまずは2週間の集中連載です。
    どうぞ、お楽しみに!

    エリア・ルーク氏 略歴
    料理研究家・文族
    るしねこと森国人のダブルペンネーム。王宮の料理を手がけた経験もある。
    御互いの好き嫌いをフォローしながら、それぞれの得意な事を活かして上下や種族の差がなく、仲良く食べられるおいしいものを探求しています。

    #という設定で、食べ物を中心としたSSを連日投稿するという個人プロジェクトです。
    #食品加工工場・お料理教室・豊饒の大地に使いまわせるといいんじゃないかな。
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▲[ 2644 ] / 返信無し
■2645 / 2階層)  夏の食事会 1
□投稿者/ クレール(代理) 一般人(26回)-(2011/08/02(Tue) 21:03:59)
    2011/08/02(Tue) 21:10:23 編集(投稿者)

    夏の食事会 1 翡翠ダレ    著:エリア・ルーク

    はじめに、今回このような形で寄稿することにしたのは、私達の料理研究もかなりの蓄積を迎えて皆さんに紹介できるようになってきたと自信がもてたからです。
    るしにゃん王国には幅広い食材があり、美味しさの組み合わせは膨大です。その可能性を本コラムで多くの方に1つでも多く伝えることができ、
    T18を乗り越える活力としてもらえれば幸いです。

    さて、最初の紹介は何にしようかと考えましたが、あまり手が込まずに簡単にできて、また用途が幅広いものがよいと考えた結果、トッピングソースである「翡翠ダレ」を紹介することにしました。
    単品で紹介するものですから、非常に幅広い使い道があります。私達の考える万能調味料の1つといえるでしょう。
    料理ジャンルとしてはもともとは中華料理に入るものです。その名は緑と白の混ざった翡翠のような色をしていることからついたものと考えられています。

    − + − + − + − + −

    材料
    ・長ネギ 1本
    ・しょうが 20g
    ・ナッツオイルあるいはサラダ油 適量
    ・塩(旨味調味料・粉末だし) 適量
    ・こしょう 適量

    1.長ネギは細かいみじん切りにし、しょうがはすりおろす。
    2.しょうがとねぎをあわせてよくまぜ、塩コショウで味を整える
    3.ピーナッツオイルと和えて、完成

    − + − + − + − + −

    ネギの辛味にしょうがの辛味が上乗せされ、ピーナッツオイルが全体をまろやかに仕上げます。
    塩を旨味調味料などに変えれば、翡翠ダレの味に深みをもたせることもできるでしょう。

    翡翠ダレを作るにあたりポイントとなるのはネギ選びです。
    青い部分と白い部分をバランスよく用いないと、ネギの香りが薄くなったり、あるいは辛さよりも苦味やえぐみが立って不味いものになります。
    翡翠とはよくいったもので、美味しいバランスは青が多すぎず白が少なすぎず、しょうがとまぜて翡翠に近い色になるようです。
    特にえぐみはやっかいもので、たとえ絶妙なバランスで作れても、あまり日持ちはせずに時間と共にえぐみが強くなってきます。
    もったいない・めんどくさいと思わずに作ったその日のうちに使い切るのがいいでしょう。
    冷蔵しても、2日前後が味の限界と思います。
    足の早さやネギの使用バランスが難しいとはいえ、上図にできればその使い道は万能です。肉・野菜はもちろん、特に魚介系のとの相性は優秀で、蒸す、焼く、揚げるになんでも適応します。
    るしにゃん王国の魚は淡水魚で、一般的には泥臭さを感じると言う人もいるかもしれませんが、ねぎとしょうがの併用が魚のくさみを消し、旨味と香りを引き立てるのです。
    今晩の夕食に、ぜひためしてみてください。

    明日は、この翡翠ダレがよくあうサラダを紹介しましょう。
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▲[ 2644 ] / 返信無し
■2646 / 2階層)  夏の食事会 2
□投稿者/ クレール(代理) 一般人(1回)-(2011/08/03(Wed) 09:24:37)
    夏の食事会 1 中華風カルパッチョサラダ    著:エリア・ルーク

    翡翠ダレは鶏肉料理にもあいますが、魚介の料理にもよく適しています。
    生魚の刺身は和風のスシ、欧風のカルパッチョなどの食べ方がありますが、
    これはどちらにも属さない、和洋折衷の料理です。

    − + − + − + − + −

    材料
    ・白身魚の切り身
    ・にんじん
    ・きゅうり
    ・スープセロリ
    ・水菜
    ・香菜
    ・カシューナッツ(市販のおつまみ用でも可)
    ・酢
    ・醤油

    1.水菜とスープセロリの細さにあわせてにんじん、きゅうりをせんぎりにする
    2.カシューナッツは油で揚げて(市販のおつまみ用なら揚げなくていい)荒く刻む
    3.白身魚は薄くそぎ切りにする。
    4.野菜の上に切り身を盛り、ナッツと刻んだ香菜を散らす。
    5.酢と醤油をまぜたものをかけて完成。

    − + − + − + − + −

    翡翠ダレはお好みで、取り分けたものにかけてお召し上がりください。
    香菜は香り・味共にクセが強いですが、慣れれば翡翠ダレと合わせて非常に楽しめることでしょう。
    この料理のポイントは白身魚をきる大きさです。
    厚すぎればたんぱくな味に口が独占され、薄すぎれば酢醤油と翡翠ダレの味ばかりになってしまいます。
    私の好みとしては多少薄くても、野菜を巻ける大きさにするのがオススメです。
    サラダはヘルシー料理、などと言われますが、ドレッシングに大量の油が入っているため、
    実はダイエットやカロリー制限には余り向いていません。
    ですが、今回のレシピで用いている油は揚げたカシューナッツと薬味で乗せる翡翠ダレだけです。
    (白身魚も部位によって油があるときもありますが、多くは余り油脂は多くありません。)
    翡翠ダレは少量でも十分な風味が広がりますし、油を使わずに作ることもできるので、脂肪分を最小限に抑えた食事が可能になります。

    さて、明日は、今回使った香菜がよくあう、アジア系の肉料理の紹介です。

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■2647 / 2階層)  夏の食事会 3
□投稿者/ クレール(代理) 一般人(2回)-(2011/08/04(Thu) 15:54:02)
    夏の食事会 3 ひき肉のバジル炒め(ガパオ)  著:エリア・ルーク

    中華風カルパッチョに用いた香菜をはじめ、るしにゃん王国には多様なハーブがあります。
    今回は多くのハーブの中でも、最も使いやすいバジルが中心となった肉料理です。

    − + − + − + − + −

    材料
    ・牛・豚・鳥などのひき肉 100g
    ・ピーマン   1個
    ・バジルの葉 10枚
    ・にんにく   1片
    ・香菜 お好み
    ・鷹の爪と炒め油 (ラー油でも可)
    ・ナムプラー 小さじ3/2
    ・醤油    小さじ1/2
    ・お酒 ティースプーン1杯
    ・砂糖 1つまみ

    1.フライパンに広げた炒め油の中に刻んだ鷹の爪とにんにくを加え、軽く火を通して風味を移す
    2.ひき肉を加え、さじなどの底で押し付けるようにしながら粒を小さくしていく。
    3.刻んだピーマンを加えてさらに炒め、ナムプラー以下の調味料を混ぜたものを加えて味をつける。
    4.程よく火が通ったら、バジルの葉を加えてさっと炒め、もりつける
    5.上にお好みで香菜をのせて完成。

    − + − + − + − + −

    今回の料理のポイントは二つ、ひき肉の大きさの揃え方とバジルを加えるタイミングです。
    ひき肉は同じ大きさにほぐすのが非常に難しいのですが、炒めながら、底の平らなさじなどでフライパンに押し付けるようにすると
    細かく整った粒をつくることができます。ピーマンと大きさをそろえなくてはいけないので、ほどほどがいいのですがね。
    また、ごろごろとしたものがよければ、もも肉や胸肉を小さ目に切って炒める方法もいいでしょう。
    二つ目のバジルを加えるタイミングですが、これは本当に炒めの工程の最後に加え、さじで3回ほど混ぜる程度で十分です。
    葉物の野菜は火を通すと色がかわりしんなりとするものですが、バジルはその変化が非常に顕著です。
    生のバジルの風味を味わいたい場合は、上記のように盛り付けの直前に加えるのが最適です。

    このバジル炒めは、卵を焼いた目玉焼きなどと非常に相性がよく、炊いたご飯に乗せてたべるバジル炒め丼は
    若者のがっつりメニューとしても良好な一品です。
    また、鷹の爪を油で炒めて辛みをつける手法は、風味が非常に良いのですが初めての場合などでは辛みつけに失敗することが多々あります。
    (辛すぎたり、全然辛くなかったり。)そのため、本格派にこらない場合は市販のラー油を使うのが簡単でしょう。

    次回は、ごはんつながり、いためものつながりの一品です。
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■2648 / 2階層)  夏の食事会 4
□投稿者/ クレール(代理) 一般人(3回)-(2011/08/05(Fri) 23:31:24)
    2011/08/06(Sat) 14:36:07 編集(投稿者)

    夏の食事会 4 エビチャーハン    著:エリア・ルーク

    中華の代表的な料理であるチャーハン(炒飯)は、炊いたご飯を油で炒めて味をつけるだけの簡単な料理です。
    ですが、簡単だからこそその工程は奥が深く、私達は、中華料理店の質はチャーハンの出来で決まると思っています。
    さて、今回紹介する料理は簡単ながら具材の味で勝負するエビチャーハンです。

    − + − + − + − + −

    材料
    ・ごはん(ひやごはん) どんぶり1杯
    ・卵 1個
    ・エビ 3〜5尾
    ・ネギ お好み
    ・塩 適量
    ・こしょう 適量
    ・マヨネーズ 適量

    1.エビは殻と背ワタを取り除いて5mm〜1cm幅のこまぎれにし、ネギも軽くみじんぎりにする
    2.卵をとき、ごはんを加えてよくあえ、全体がまざったところでマヨネーズも加え、さらによくあえる
    3.さめたフライパンに2を加え、火をつけながらこんきよく混ぜる。
    4.次第に卵に火が通り始めるが、フライパンの底を全面撫で回すように混ぜ続け、パラパラになるまで続ける。
    5.エビを加え、色が変わるまで火を通したらネギを加えて軽く炒め、最後に塩コショウで味を調えてもりつける

    − + − + − + − + −

    炒め物に油を使っていない、と思われるかもしれませんが、今回は油の代わりにマヨネーズを用いています。
    マヨネーズは油・酢・卵でできていますので、火を通す具材にからめておけば、油をしかずに調理することが可能です。
    特に今回はチャーハンですので、卵はそのまま具材として混ざり、酢の成分は酸味がとんで酢のうまみだけが料理の中に残る仕組みです。

    今回のポイントも2つ。卵の使い方と、エビの使い方です。
    よく炒り卵がチャーハンに入っているケースがありますが、この方法を用いると炒り卵の形はほぼなくなります。
    その代わりに、ご飯の一粒一粒が火の通った卵に覆われ、きれいな黄色になります。
    この状態が作れたチャーハンを特に黄金チャーハンといいますが、通常の作り方では非常に難しく、
    「卵かけごはん」を作ってそれをいためるというのはある種裏技かもしれません。
    全体を黄金チャーハンにするためにはマヨネーズ込みで、溶き卵が余らないようにする必要があります。
    その調整はごはんの量を加減するといいでしょう。マヨネーズは炒め油の代わりなので、余り減らしすぎると焦げ付きが出ます。
    卵が全部ごはんにからみ、マヨネーズの量も適切以上であれば、冷めたフライパンから火をかけはじめてもこげません。
    まるで魔法のようですね。魔法は使っていませんが。

    もう一つのポイントは、エビです。
    エビの食感はたいていプリプリ感が好まれますが、このプリプリ感は火加減が重要です。
    肉で言うところのミデイアムレア、全体に必要なぶんの加熱が終わった段階ですぐに火から離さないと、あっという間に硬くなってしまいます。
    この火加減を調整し、またパラパラのごはんと形状をそろえるために細かく切っているのですが、
    後入れによって半生になってしまうのが気になる方は事前に炒めておくのがいいでしょう。

    今回の料理はエビチャーハンでしたが、投入する具材を変えれば高菜チャーハン、五目チャーハン、カニチャーハン、なんでもできます。
    主食にしてメインを勤められる一品ですので、黄金チャーハン作りをマスターすれば、一気にレパートリーのレベルが上がるかもしれません。
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■2649 / 2階層)  夏の食事会 5
□投稿者/ クレール(代理) 一般人(4回)-(2011/08/07(Sun) 17:17:02)
    投稿者注:体調不良により掲載が1日遅れました。申し訳ございません。

    夏の食事会 5 るしにゃんのエビ?    著:エリア・ルーク

    今日は料理ではなく食材の話をしたいと思います。
    るしにゃん王国は湖に面し、森に覆われた水と緑の国であり、特に植物の食材の種類の多さは事欠きません。
    一方で動物性たんぱく質の摂取方法は淡水魚と森の動物しかなく、後者は森の生態系を考えると手が出しにくいのではないかと思います。
    地底湖の巨大魚は特別な存在なので、日常的に食べられるもの、ということで今回は除外します。

    そういった状況下で、珍しくも新しいたんぱく食材を発見しました。
    湖に、食用に足る大きさのエビを発見したのです。

    /*/

    私が発見した場所は竹林に程近い湖岸で、砂地の周辺でほんの数匹が泳ぎ回っていました。
    外来種なのか原生種なのかは分かりませんが、外来種であれば、おそらくはかつての戦いで、遠く詩歌藩国からの水竜の援軍にその初代が付着していたのではないかと思います。

    調べたところによると、エビは淡水の中でも生息が可能だそうで、ブラックタイガー、バナメイなどの品種はその性質を用いて内地の池などでの養殖にも向くのだそうです。
    世代交代していくためには多少なりと塩分が必要らしいのですが、もしかしたら淡水でも卵が孵化するよう適応しているのかもしれません。

    前回のエビチャーハンを、この湖でとれたエビを用いて作ってみたところ、非常に美味でした。やっぱり新鮮とれたてのものはやっぱりおいしいですね。
    淡水だと藻が繁殖するせいで匂いがうつるそうなのですが、河川による流水経路が確立されている天然の湖では、それによって風味が損なわれるということはありませんでした。
    どれくらいの数が生息し、また湖の生態系に与えている影響も不明ですが、十分な量が問題なく生態系の循環のうちにあるのであれば、
    これまでは魚を引き上げて干物に加工する漁業とるしにゃんの魚介料理に新しい風が吹き込まれるかもしれませんね。
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■2650 / 2階層)  夏の食事会 6
□投稿者/ クレール(代理) 一般人(27回)-(2011/08/07(Sun) 18:54:20)
    2011/08/07(Sun) 18:54:33 編集(投稿者)

    夏の食事会 6 ヴィシソワーズ   著:エリア・ルーク

    さて、これまで続けてスタミナ的な料理を紹介してきたので、
    ここで方向性を変えてスープ、煮物シリーズをご紹介していこうと思います。
    今回紹介するのは主食の代わりにもできて、かつ水分補給がままならない暑い時期にはぴったりの一品です。

    − + − + − + − + −

    材料
    ・じゃがいも、あるいは豆(枝豆、ソラマメ、etc) 200g
    ・玉ねぎ 1/2個
    ・ごはん 大さじ1
    ・ミルク 2カップ
    ・スープ   2カップ
    ・塩     適量
    ・こしょう  適量
    ・生クリーム 適量
    ・オリーブ油

    0.豆を用いる場合は、軽く下茹でをしておく。
    1.じゃがいもと玉ねぎは皮をむいて、さいのめ切りにする。
    2.鍋の中にオリーブ油,豆orじゃがいも、玉ねぎを加え、玉ねぎがすきとおってくるまで炒める
    3.2にごはんとスープを加え、一煮立ちさせ、20分ほど煮込んでから火から降ろして荒熱をとる
    4.ミキサーやマッシャーを用いて3の具材をすり潰してペースト状にし、ミルクを加えてペーストをのばす。
    5.塩コショウで味を調え、好みで生クリームを加えて完成。

    − + − + − + − + −

    この料理は水と同じくらいまで冷やして食べるのがベターです。
    冷やすと殆どの動物性の油脂は固まってしまうので、基本的には植物性の油を用います。
    ミルクは動物性の油脂が水中に非常に細かく分散しているので、こちらは問題ありません。
    ポイントは4の工程です。ペーストのきめの細かさが舌触りを左右します。
    今回はミキサーやマッシャーを用いていますが、より手を加えるなら布で裏ごしするのがよいでしょう。
    また、冷たい状態と温かい状態では、同じものでも塩味と甘味の感受性が変わります。
    塩味の場合、冷たいものほど塩味を強く感じます。
    パン、麺、ライスの代わりの主食にするなら多少温めて食べたほうが消化にもよく、また単品メニューとするなら塩味をつけたほうがおいしいです。
    どちらの場合でも、荒熱をとったタイミングで物足りないくらいに控えめな味付けをするのがおすすめです。
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▲[ 2644 ] / 返信無し
■2652 / 2階層)  夏の食事会 7
□投稿者/ クレール(代理) 一般人(5回)-(2011/08/15(Mon) 11:20:32)
    2011/08/15(Mon) 11:21:07 編集(投稿者)

    夏の食事会 7 からみそば   著:エリア・ルーク

    事情により休暇を頂いていました。
    本日より2品ずつ紹介して取り戻していきたいと思います。

    今回紹介するものは、あぶらをあまり使わないヘルシーな料理です。
    別な意味で胃もたれはするかもしれませんが。

    − + − + − + − + −

    材料
    ・辛み大根
    ・そば粉
    ・小麦粉
    ・たまご
    ・かつおぶし
    ・しょうゆ
    ・水

    1.大根はおろし金で大根おろしにして、密閉して使うときまで冷やしておく。
    2.そば粉と小麦粉を9:1の割合でまぜ、水と卵を5:2の割合でとき混ぜた水で麺をうつ。
    3.鍋に湯を沸かし、大量の削ったかつおぶしを加え、軽く一煮立ちさせてダシをとる。
    4.すぐにかつおぶしを引き上げ、しょうゆで味を整え、めんつゆの完成。
    5.別の鍋でもお湯を沸かしてそば麺を茹でる、数分後に茹で上がったそばは水で洗ってぬめりをとる。
    6.4をスープとして熱いうちに器にとり、中にそばを泳がせる。上に好きなだけ1を乗せて完成。
     
    − + − + − + − + −

    普通そばはネギとワサビを薬味に食べるのですが、このからみそばでは、辛み大根のおろしが両方を補ってくれます。
    また野菜として食べる側面もあるので、薬味代わりと躊躇せずにおつゆの濃さにあわせて好きなだけいれましょう。
    ですが、辛みというのは非常に刺激のある味ですので、多すぎると胃腸にかかる負担が大きくなるので、気をつけましょう。
    もうちょっと食物繊維が欲しい場合はなめこやゆがいた山菜を入れるとおいしいですね。
    ちなみに私はお腹を壊す覚悟で大根おろしを雪山のように山盛りにしてなめこを添えるのが好きです。

    この料理のポイントは、そばの打ち方とだしのとり方でしょう。
    そばの打ち方は熟練しないと味を引き出すのが難しいのですが、
    丁寧にこねて均一な生地を作れた後は、1.6mm幅に切るのがよいそうです。
    1.6mmの幅はスパゲッティと同じくらいです。
    料理の地方は違えど、美味しい太さは一緒なんですね。
    もう一つはだしの取り方ですが、コツは豪快に、かつ躊躇しないことです。
    ダシとりのためのかつおぶしの量と、それを取り出すタイミング。
    量が少なければ風味が出ませんし、取り出すタイミングが遅いと臭みも染み出してきます。
    大量にかつ手早く行うことでおいしいダシがとれますよ。
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▲[ 2644 ] / 返信無し
■2653 / 2階層)  夏の食事会 8
□投稿者/ クレール(代理) 一般人(6回)-(2011/08/15(Mon) 20:15:24)
    夏の食事会 8 ラタトゥイユ   著:エリア・ルーク

    汁もの、鍋もの第三弾は、野菜の水分だけで作る一風変わった煮物料理です。
    水気の溢れる夏野菜が豊富なこの季節にぴったりですよ。

    − + − + − + − + −

    材料
    ・なす   2個
    ・ズッキーニ   1本
    ・ピーマン(パプリカ)   2個
    ・完熟トマト   2個
    ・玉ねぎ   1個
    ・セロリ   1本
    ・かぼちゃ  小ぶりのもの半分
    ・にんにく  1片
    ・バジル   葉で10枚ぶん(枝含む)
    ・オリーブ油 炒め用
    ・白ワイン  適量
    ・塩コショウ 適量

    1.なすを1.5cmの輪切りにし、それを基準に全ての野菜をだいたい同じ大きさに切る
    2.にんにくとバジルの茎を荒くみじん切りにし、葉は小さくちぎる。
    3.鍋ににんにくとオリーブ油を入れて炒め、匂いが立つ程度になったらトマト以外の野菜も加えて炒める。
    4.軽く火が通った頃合いでトマトとバジル、お好みで白ワインを少量加え、フタをして弱火で煮込む。
    5.野菜がやわらかくなってきたところで塩コショウで味を調えて完成。

    − + − + − + − + −

    フタをした後は、トマトを中心に野菜の水分が染み出して煮込まれていきます。
    トマトは水煮缶を使ってもいいのですが、野菜以外の水分が少ないほど濃厚な仕上がりになります。
    なのでポイントは、炒める時間ですね。ここでトマト以外の野菜の水分が飛んでいくので、ここで水分量を調節することになります。
    そしてトマトを入れた後はしっかりとフタをして、蒸気になった水分が鍋に戻るようにしないといけません。
    水気が多いほうが安全なのですが、ちゃんと炒めたほうが風味がよくなります。
    とはいえ炒めすぎて水分量が足りないと煮込みの段階で焦げ付いてしまうので難しいですね。

    こうしてできたラタトゥイユは、温めても冷やしても一級品の御惣菜として万能に使うことができます。
    お皿にコレ一つを盛るもよし、焼き物のソースや添え物にもよし、はたまた、もっと濃厚な料理(カレーなど)の下地にしてもよし。
    覚えておけば非常に料理のバリエーションが広がると思いますよ。
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■2654 / 2階層)  夏の食事会 9
□投稿者/ クレール(代理) 一般人(7回)-(2011/08/16(Tue) 21:18:16)
    夏の食事会 10 レタスバーガー   著:エリア・ルーク

    今回紹介するのはレシピというよりは料理ジャンルの紹介かもしれませんね。
    越前藩国で流行の料理である、パンに惣菜を挟む「ハンバーガー」の亜流ともいえるものです。

    − + − + − + − + −

    材料
    ・レタス 4枚
    ・スライスチーズ1枚
    ・白身魚の切り身
    ・タルタルソース
     ・ゆで卵
     ・ピクルス
     ・玉ねぎ
     ・パセリ
     ・マヨネーズ
     ・ヨーグルト
     ・マスタード

    1.レタスはよく水洗いし、汚れを丁寧におとしておく。
    2.タルタルソースの材料(ゆで卵〜パセリ)を刻み、マヨネーズに隠し味のヨーグロトとマスタードを少量混ぜてソースを作る。
    3.白身魚は小麦粉、とき卵、粉末パセリを混ぜたパン粉をつけてフライにする
    4.フライにチーズ、タルタルソースを乗せ、上下からレタス2枚ずつで挟む

    − + − + − + − + −

    本来ハンバーガーは野菜とたんぱく質をパンで挟むことで炭水化物、たんぱく質、食物繊維をセットで摂取することができるファストフードです。
    名前の由来通りハンバーグを挟むのが通例で、脂質が多いために結構カロリーが高い品になっていたのですが、
    レタスバーガーはこのパンをレタスと交換することでカロリーを節約するレシピです。
    一般的なハンバーガーであれば、およそカロリーは半分くらいのになります。
    挟むレタスが4枚では足りないと思ったら何枚でもつぎたせるのもよいですね。
    ただ、レタスは主食代わりに食べるものなので、常に新鮮でよく水洗いした清潔なものを用いるようにしてください。

    レタスにするデメリットがあるとすれば、パンはソースを吸収して保持する役割を持つ一方、レタスは水分でソースを受け流してしまいます。
    そのため余り水っぽいソースは流れ出てしまうので、粘度の高いソースを使うほうがいいですね。
    ですが、炭水化物とは違う味のマッチングは、慣れればハマることうけおいです。
    特にフライものとの相性はよく、このフィレオフィッシュ・レタスバーガーは味のマッチングがよくできています。
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▲[ 2644 ] / 返信無し
■2655 / 2階層)  夏の食事会 10
□投稿者/ クレール(代理) 一般人(8回)-(2011/08/16(Tue) 21:20:17)
    夏の食事会 10 パールダイス   著:エリア・ルーク

    どこかのゲームショップで販売中のサイコロのような名前ですが、中身は創作+再現レシピの万能ソースです。
    私達としては翡翠ダレと双璧をなすものとして、宝石の名前をつけてみました。

    − + − + − + − + −

    材料
    ・玉ねぎ  1個
    ・にんにく 2片
    ・塩    適量
    ・こしょう 適量
    任意の追加オプション
    ・パプリカ 1/4個
    ・パセリ  適量
    ・ハーブ類 適量 粉末かみじん切りにしておく
    ・オリーブオイル 少量

    1.玉ねぎ、にんにく(・パプリカ)をみじん切りにする
    2.塩・こしょう(・ハーブ・オリーブオイル)を加えてよくまぜる。

    − + − + − + − + −

    にんにくの滋養強壮、玉ねぎでアンチエイジングと非常にエネルギッシュなレシピで、
    翡翠ダレとは反対に、肉料理に強い適正を持ちます。
    また、スタンダードレシピではほぼ白なので、レシピ名を白真珠に例えました。
    こちらではにんにくと玉ねぎの風味が強いため、旨味調味料は用いませんが、
    塩の代わりにしょうゆで塩分を加えれば黒真珠にはやがわり。

    また、こちらのレシピでは玉ねぎもにんにくも同じ切り方で揃えるため、フードプロセッサーを使うことで手間を大幅に減らすことができるでしょう。
    パプリカは味よりも色合いの追加として、ハーブは風味を加えるために用います。
    市販の「イタリアンハーブミックス」のような配合品でも結構ですし、ご自分の組み合わせを探すのもいいでしょう。

    料理全般に言えることですが、味の属性が類似するものであれば1つくらいは入れ替えても新しい美味しさとして成立するものです。
    2つ入れ替えてしまうと、大分味は変わってしまい、相性も大きく変化します。
    今回であれば、にんにくとしょうが、玉ねぎと長ネギがそれぞれ同じポジションにあり、
    メインの材料を2つ変えているので魚料理から肉料理へと適正がずれているわけです。
    とはいえ、味の属性を把握するには主婦の勘ともいうべき、長年の経験や知識が必要なので、
    やもすれば重曹と片栗粉を間違えて大惨事なんていうミスにもなりかねない点は気をつけてください。
[ 親 2618 / □ Tree ] 返信 削除キー/

▲[ 2644 ] / 返信無し
■2656 / 2階層)  夏の食事会 11
□投稿者/ クレール(代理) 一般人(9回)-(2011/08/21(Sun) 09:25:45)
    (多忙により投稿が遅れています。ご了承ください。)

    夏の食事会 11 ポテトピッツァ   著:エリア・ルーク

    ピザというのは本来小麦粉を使って熟成させた生地を使うのですが、
    今回紹介するものは天然の生地を使った一風変わったピザです。
    ピザでなくとも、具材を盛らずにしてつけあわせとして使うこともできます。

    − + − + − + − + −

    材料
    ・じゃがいも
    ・チーズ
    ・玉ねぎなど任意の具材
    ・塩コショウなど味付けソース 適量
    ・オリーブオイル 微量

    1.じゃがいもは皮をむき、スライサーあるいはピーラーで薄く切る
    2.オリーブオイルを少し足らしたフライパンに薄切りのジャガイモを重ねながら敷き詰める。(重なる枚数は1〜2cmくらいまでが適量)
    3.強火で火にかけて、形を整えながら様子を見る。時たまフライパンをゆらし、フライパンからすべるようになったら裏返して鉄板に移す。
    4.塩コショウをふり、任意の具材を盛ったらオーブンに入れて焼き上げる。

    − + − + − + − + −

    具材を盛らない場合は、鉄板ではなくフライパンのままで裏返して火を通し、塩コショウを振ってチーズを乗せたら再度裏返してチーズを焼いて完成です。
    また、薄切りの玉ねぎをいため、ジャガイモの間に混ぜる手法もあります。

    芋、特にジャガイモは、小麦や米と対等に渡り合える主食の一つです。
    土臭いのが苦手、という人もいますが、揚げた芋は万人が好む食べ方の一つでしょう。
    小麦粉のピザ生地をジャガイモに変える利点の1つは、小麦粉と違ってジャガイモには多様な栄養が含まれているため栄養バランスが優れていること、
    また、ジャガイモ自体のカロリーが小麦より控えめで、さらに生地や焼くために用いる油をとても節約することができます。

    ピザのようにしなくても、別に作った炒め物を乗せて食べるだけでも美味しい一品です。
    薄切りにするのは手間ですが、ピザ生地を熟成させるよりは簡単です。どうぞ、おためしあれ。
[ 親 2618 / □ Tree ] 返信 削除キー/


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